壁紙の黒ずみ・カビが再発する原因は?クロス張り替えだけでは直らないケースを実例で解説

目次

こんなことで悩んでいませんか?

「最近、壁紙がうっすら黒くなってきた」

「掃除しても、また同じ場所にカビが出てくる」

「以前クロスを張り替えたのに、また黒ずんできた」

長雨や湿気の多い時期になると、このような壁紙(クロス)のカビや黒ずみが気になることがあります。

壁紙の表面だけに発生した汚れやカビの場合もありますが、注意したいのは、壁紙ではなく、その裏側にある石膏ボードや壁内部に原因が隠れているケースです。

実際に私たちが現場を確認すると、クロスを剥がした先の石膏ボードまで湿気や水分の影響を受けていたり、さらに調べていくと、普段は見えない壁の中で漏水が起きていたりすることがあります。

こうした原因を確認しないまま新しいクロスを張っても、再び同じ場所にカビや黒ずみが現れる可能性があります。

大切なのは、

「どうやってきれいにするか」だけではなく、「なぜここにカビが出たのか」を確認すること。

この記事では、株式会社NobelWorkStyles(ノーベルワークスタイルス)が実際に経験した現場をもとに、

・壁紙が黒ずむ原因
・石膏ボードまで影響していた場合の対処方法
・クロスを張り替えてもカビが再発する理由
・壁の中に隠れていた水漏れを発見した実例

について、現場目線で解説します。

壁紙がうっすら黒い…原因はクロス表面だけとは限りません

壁紙に黒い点や黒ずみが出てくると、

「壁紙が汚れたのかな?」

「カビ取り剤で掃除すれば大丈夫かな?」

「クロスを張り替えればきれいになるだろう」

と思われるかもしれません。

もちろん、壁紙表面だけの汚れやカビであれば、状態によっては清掃などで対応できる場合もあります。

しかし、

何度掃除しても同じ場所にカビが出る

一度クロスを張り替えたのに、また同じ場所が黒ずんできた

という場合には、壁紙の裏側まで確認した方がよいケースがあります。

下地の石膏ボードにカビが発生しクロスにカビが浮き出た様子

クロスを剥がしてみると、その下にある石膏ボードまで湿気や水分の影響を受けていることがあります。

この状態では、表面のクロスだけを新品にしても、壁内部にある原因そのものは解決していません。

石膏ボードまでカビていたら、クロス張り替えだけでは解決しないことがあります

壁紙を剥がした際、石膏ボードまでカビや水分の影響を受けていることがあります。

この場合に重要なのは、

「どこまで被害が広がっているのか」

を確認することです。

状態によっては、

・カビや水分の影響を受けた範囲を確認する
・必要な範囲の壁を開口する
・傷んだ石膏ボードを撤去する
・壁内部の状態を確認する
・必要に応じて内部を乾燥させる
・新しい石膏ボードを施工する
・パテ処理を行う
・新しいクロスで仕上げる

といった工程が必要になります。

クロスを剥がして石膏ボードの状態を確認している壁
湿気と水分の影響を受けた壁内部の石膏ボード
傷んだ石膏ボードを撤去して壁内部を確認している状態

ただし、

「カビがあるから全部交換」

「表面だけだからクロス交換だけ」

と、最初から決めつけることはしません。

影響がどこまで及んでいるのか。

壁内部に別の問題がないのか。

現場の状態を確認したうえで、必要な施工範囲を判断することが大切です。

そもそも、なぜ壁紙や石膏ボードにカビが発生したのか?

ここが今回の記事で一番お伝えしたいところです。

石膏ボードを交換してクロスをきれいに張り直しても、湿気や水分が発生した原因そのものが残っていれば、同じ症状を繰り返す可能性があります。

壁まわりに水分が発生する原因には、さまざまな可能性があります。

・室内外の温度差による結露
・換気不足や高湿度
・窓まわりの結露
・雨水の浸入
・給排水設備からの漏水
・エアコンのドレン排水不良
・壁や天井内部にある配管からの漏水

などです。

つまり、

「壁紙にカビがある=壁紙が悪い」

とは限りません。

私たちが現場で大切にしているのは、表面をきれいにする前に、

「なぜ、この場所だけこうなったんだろう?」

と考えることです。

症状が出ている場所だけを見るのではなく、その周囲に原因がないか確認していきます。

【実際の現場事例】床の盛り上がりを調べたら、原因は壁の中にありました

過去に対応した現場で、特に印象に残っている事例があります。

最初にいただいたご相談は、

「床がなんとなく盛り上がってきた」

というものでした。

一見すると、床材や床下地そのものに問題があるように思えます。

そこで床を剥がして状態を確認してみると、床下地に使用されていたベニヤ板がびしょびしょに濡れていました。

浦安市の介護施設でべこべこや盛り上がりが発生していた床
床の不具合を確認するため介護施設の既存床を開口した施工状況

当然、このまま新しい床を張っても根本的な解決にはなりません。

問題は、

「この水は、どこから来ているのか?」

です。

水の出どころを探すと、壁に点検口がありました

床だけを見るのをやめ、室内全体を確認していきました。

すると、壁に点検口があることに気付きました。

「もしかしたら、この中に何かあるかもしれない」

点検口を外して壁の内部を確認すると、原因につながるものが見つかりました。

壁の中に隠蔽されていたエアコンのドレン管から、水がポタポタと床へ落ちていたのです。

フローリングを解体して判明したドレン排水の水を吸ったベニヤ下地

しかし、これでもまだ原因の途中です。

次に確認する必要があるのは、

「なぜドレン管から水が漏れているのか?」

でした。

原因はエアコンのドレン管の詰まりでした

さらに建物の外側へ回り、エアコンのドレンホースを確認しました。

すると、排水部分にはかなりの泥が詰まっていました。

詰まりを取り除いていくと、中に溜まっていた水が一気に排出されました。

そして室内へ戻って確認すると、それまで壁内部からポタポタ落ちていた水も止まりました。

ここでようやく原因がつながりました。

エアコンのドレン排水が詰まる
↓
水が正常に排出されない
↓
壁内部で水が漏れる
↓
床下地のベニヤが水を吸う
↓
床に盛り上がりが発生する

という状態だったのです。

つまり、

床に症状が出ていても、原因が床にあるとは限らない。

これが実際の現場で起きていました。

もし原因を見つけず、床だけを張り替えていたら?

仮にこの現場で、

「床が盛り上がっていますね。では床を交換しましょう」

と判断していたらどうでしょうか。

施工直後はきれいになります。

しかし、壁内部ではドレンから水が漏れ続けています。

そうなれば、また床下地が濡れ、同じような症状が発生していた可能性があります。

だからこそ、内装の不具合では、

「傷んだものを交換する」ことと同じくらい、「なぜ傷んだのか」を確認することが重要です。

カビ対策で大切なのは「張り替えること」より「原因を見つけること」

壁紙の黒ずみも同じです。

私たちは内装工事業者ですから、クロスをきれいに張り替えることはできます。

しかし、

クロスを張り替えること自体が目的ではありません。

例えば同じ場所だけ何度もカビが出ているのであれば、

「ここだけ結露しやすくなっていないか?」

「壁の中に水が入っていないか?」

「近くに給排水管はないか?」

「エアコンのドレンに問題はないか?」

「窓まわりから水が入っていないか?」

など、周囲の状況も確認します。

表面だけを見て、

「クロスを張り替えれば大丈夫」

と決めつけず、

「なぜ、この場所に症状が出たのか?」

を考える。

きれいにした状態をできるだけ長く保つためには、完成すると見えなくなる部分まで考えることが大切だと思っています。

長雨の後に壁紙が黒ずんだ場合、まず確認してほしいこと

壁紙にカビや黒ずみを見つけたからといって、すぐに壁を壊す必要があるとは限りません。

まずは、ご自身で確認できる範囲を見てみてください。

・黒ずみは一部分だけか、徐々に広がっているか
・窓際や外壁側の壁に発生しているか
・雨が続いた後に症状が目立つようになったか
・カビ臭さや湿ったような臭いがするか
・壁紙が浮いたり剥がれたりしていないか
・壁や床を触ったときに違和感がないか
・床に膨らみや盛り上がりがないか
・以前、同じ場所のクロスを張り替えていないか

特に、

「前にも直したのに、また同じ場所に出てきた」

という場合は、表面だけではなく、その周辺や内部に原因がないか一度確認する価値があります。

壁紙・石膏ボード・水漏れまで、原因に合わせて復旧します

株式会社NobelWorkStyles(ノーベルワークスタイルス)では、単に古くなったクロスを新しくするだけではなく、現場の状態を確認しながら必要な施工をご提案しています。

カビの影響がクロス表面だけなら、その状態に合わせた対応を。

石膏ボードまで傷んでいれば、必要な範囲を補修・交換。

壁内部に水分が確認された場合には、

「そもそも、この水はどこから来ているのか?」

まで確認することが重要です。

必要以上に工事範囲を広げるのでもなく、表面だけきれいにして終わらせるのでもない。

原因を確認し、その原因と被害状況に合わせて必要なところを直す。

それが、同じトラブルを繰り返さないために大切だと考えています。

千葉県で壁紙のカビ・黒ずみにお困りの方へ

「長雨の後から壁紙が黒くなってきた」

「部屋にカビ臭さを感じる」

「クロスを張り替えたのに、また同じところにカビが出てきた」

「壁や床の中で水漏れしていないか心配」

「どこに相談すればいいのか分からない」

このような症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

原因によって必要な工事はまったく異なります。

最初から大掛かりな工事を決めるのではなく、まず現在の状態を確認し、必要な施工範囲と方法を判断します。

天井の壁紙の黒ずみの原因を確認するため天井裏を調査している様子
石膏ボードとクロスの補修工事が完了した室内の壁

壁紙のカビ・黒ずみ・水漏れのご相談はこちら

「うちの壁の黒ずみも、クロスを替えるだけで大丈夫?」

「壁の中までカビていないか心配」

「水漏れしているような気がするけれど、原因が分からない」

そんなときは、表面だけを見て「クロスを張り替えれば大丈夫」と決めつけず、周囲の状況も確認しながら原因を探します。

気になる部分の写真があれば、ご相談時にお送りください。

写真だけですべてを判断することはできませんが、現状を把握するための参考になります。

関連記事|豪雨・浸水による床や壁の被害について

長雨によるカビだけでなく、豪雨によって床上浸水した住宅では、床下地や壁内部の断熱材まで水を含んでいることがあります。

実際にNobelWorkStylesが対応した床上約30cmの浸水住宅について、解体・乾燥・床下地・グラスウール・建具・上がり框まで復旧した工程を詳しく紹介しています。

▶ 【千葉県】床上浸水後の復旧工事|現在公開準備中

公開後、こちらからご覧いただけるよう更新いたします。

あわせて、実際の施工事例もご覧ください。

よくある質問

Q. 壁紙に黒い点が出ています。カビでしょうか?

見た目だけでは断定できません。

壁紙表面のカビや汚れの場合もあれば、壁紙の裏側に湿気や水分の影響が出ている場合もあります。

特に、掃除しても同じ場所に繰り返し発生する場合などは、原因を確認することをおすすめします。

Q. カビが出たらクロスを張り替えれば直りますか?

クロス表面だけの問題であれば改善する場合があります。

一方、石膏ボードや壁内部まで水分の影響を受けていたり、結露や漏水などの原因が残っていたりすると、クロスを新しくしても再び症状が出る可能性があります。

Q. カビた石膏ボードは交換した方がいいですか?

カビや水分の影響を受けている範囲、石膏ボードの状態などを確認して判断します。

必要な場合は影響を受けた部分を撤去し、壁内部を確認・乾燥させたうえで新しい石膏ボードを施工します。

Q. 長雨だけで壁紙にカビが発生することはありますか?

湿度の上昇や結露などが影響する可能性はあります。

ただし、「長雨の後に黒ずみが出た=雨や湿気だけが原因」とは限りません。

漏水など別の原因が隠れている可能性もあるため、症状が繰り返す場合などは原因を確認することが重要です。

Q. 水漏れがどこから起きているか分からなくても相談できますか?

はい。

今回ご紹介した現場でも、最初に確認できた症状は「床の盛り上がり」でした。

そこから床下地の濡れを発見し、さらに原因を調べていった結果、壁内部に隠蔽されたエアコンのドレン配管までたどり着きました。

目に見えている症状だけで判断せず、周囲の状況を確認しながら原因を探していきます。

まとめ|壁紙の黒ずみは「なぜ起きたのか」を確認することが大切です

壁紙の黒ずみやカビには、さまざまな原因があります。

表面の汚れやカビで済むこともあれば、石膏ボードまで水分の影響を受けていることもあります。

さらに今回ご紹介した実例のように、目に見えている場所とは別のところに原因が隠れているケースもあります。

だからこそ、

「黒くなったからクロスを張り替える」

だけではなく、

「なぜ黒くなったのか?」

まで確認することが大切です。

株式会社NobelWorkStylesでは、見える部分をきれいにすることはもちろん、同じ症状を繰り返さないために、現場の状況を確認しながら必要な施工をご提案します。

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